鯖が見えない!? 島根県・雲南の「おくゆかしすぎる」焼き鯖寿司
〈サバジェンヌの 日本全国ごちそうサバです!②〉
「おふくろ的なごみ系焼き鯖寿司」に心温まる
焼き鯖いなり寿司も素朴な味わい
三刀屋町の老舗仕出し専門店「はせがわ鮮魚店」の焼き鯖寿司は、地元でも人気だ。長谷川マサ子さんが長年作る焼き鯖寿司は、かんぴょう、にんじん、しょうが、しいたけ、れんこん、錦糸卵入り。
「焼き鯖をほぐすのはほんと大変。1匹1匹、骨が残らないように気をつけて丁寧にほぐすから、1匹15分はかかるのよ」と長谷川さん。
でも、その仕上がりは、香ばしい焼き鯖の身と、れんこんのサクサクした食感が、心地よいなんとも「おふくろ的なごみ系焼き鯖寿司」。もはや五目寿司というおふとんにくるまれたかのごとく、鯖も気持ちよさそうだ。
ふふふ、と微笑む奥井さんが、しゃもじ入刀!
すると錦糸卵の下から焼き鯖の大きなほぐし身が煌めく酢飯が登場!その他、しいたけ、木の芽、焼き海苔、たけのこ、さんしょう、かまぼこと具だくさん。たけのこや木の芽は、奥井さんが春に山で採って丁寧に処理して保存しておいたものだ。
錦糸卵の下から焼き鯖登場! 大きめのほぐし身がたっぷり
お皿にとって食べてみると、丁寧に煮付けたしいたけなど、さまざまな食材と鯖がしっかりなじんで、ほどよい酸味の酢飯を彩り豊かな味わい。やさしい風味でバクバク食べ進められる。
焼き鯖と丁寧に処理された具材と酢飯が絶妙なハーモニー!
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